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台湾5日目 台南のタクシーで『簡単生活』を聴く

3月6日。

 午前中、昨日のルートを逆に辿って台中まで戻り、そこからさらにバスに乗って台南まで行った。霧社でバスの切符売り場分からなかったので、バスを待っていた娘に聞いた。親切に教えてくれたので、ありがとうと言ってよく顔を見ると、はっとするぐらい綺麗な娘だった。目が大きくて顔が小さくて色が黒い。フィリピンパブの新人といっても通りそうである。台湾とフィリピンは近いから、遺伝的にもかなり近いんだろう。遺伝のおかげで、朝から気分がいい。
 台中から台南まで、かなり距離があったので、またMP3をゆっくり聴くことができた。この日はsuperflyのアルバムを聴いた。superflyは歌がうまいので、聴いていて気持ちいい。歌詞はちょっとストレートすぎるが、歌がこれぐらい力強いと、逆に説得力を持ってくるみたいだ。
 台南に着くと、腹がへったので食堂に入ってジャージャン麺みたいなものを食べた。食べていると、客のおっさんが「May I help you?」と話しかけてきた。僕が中国語で注文してるのを見といて「May I help you?」もないだろう。おっさんが尚も英語で話そうとするので、無視して中国語で話していると、おっさんもだんだん諦めがついて最後には中国語だけになった。おっさんに『地球の歩き方』を見せて、宿までのバス路線を聞いたが、そこまで行くバスはないというので、歩いて行くことにした。店のおばさんに勘定を頼んだら、「ジャージャン麺を食べるのか」ととんちんかんなことを聞くので、「もう食べたから勘定してくれ」と言うと、ああそうかと言った感じで値段を告げた。これだけ間抜けだったら、黙って立ち去っても何も言われなかったに違いない。
 宿へ行く道筋に『国立台湾文学館』というのがあったので、寄ってみた。ここは、台湾文学の歴史をパネルや実際の本の展示を通して紹介している場所だ。ざっと見ると、日本統治期には、中国語の作品と並び、日本語の作家も結構いた。その後は中国語の文語文による作品が主流だが、台湾語(閩南語)や客家語、あるいは原住民の言語による作品も同時に存在しているということらしい。作家紹介のコーナーに三毛の写真があった。そこで、三毛の存在を思い出した。三毛といえば、『橄欖樹』(オリーブの樹)という歌の作詞をした作家だということ、ヨーロッパ人と結婚して、夫とアフリカで長い間暮らしていたこと(華師大のE班の教科書にその時代の三毛の文章があった)、夫が交通事故で死んだ後、台湾に戻ってきたが程なく自殺したことの三つを知っていた。僕にはこの三つがどれも非常に印象的で、ずっと頭の中にあった。それで、機会があれば三毛の作品を読んでみたいという気持ちがあった。台湾にいる間に三毛の本を買おうと、この時決めた。
 宿まで歩いて荷物を置いて、そこからまた外へ繰り出した。台南では特に見たいものはない。ただ街の様子をざっくり観察したかっただけなので、もう済んだといえば済んでいたのだが、そうはいってもどこか見ないと気が収まらない。とりあえず「赤嵌楼」という史跡を見に行った。オランダ人が建てた建物だというのだから、相当古いもんだろう。もう歩くのは嫌だったので、宿の人にタクシーを呼んでもらった。タクシーの運転手は無口なおっさんで、ラジオから流行歌が流れていた。道半ばぐらいで、梁詠の『簡単生活』が流れた。驚くことにイントロが流れただけでそれが『簡単生活』だと解った。蘭州でよく聴いていた歌だ。運転手にいろいろ聞きたいことがあったのだが、歌が終わるまで待った。知らない場所のタクシーで好きな歌がラジオから流れることほど幸せなこともそうそうないだろう。
 赤嵌楼でオランダ統治期の城門跡を見た後、台南運河まで歩いた。運河沿いは綺麗に整備してあり、歩いていて気持ちよかった。一通り歩き回って腹が減ってきたので、『歩き方』に載っている「花園夜市」に行ってみることにした。木曜と土日しか開かれない夜市だということだったが、たまたま土曜日である。これで行かなければ末代の恥だと覚悟して勇んで歩いていった。
 行ってみると、人の波である。こんな人ごみは広州駅かライジングサン以来だ。これはたまらんと思って、見物もそこそこに出た。当然、何も買わなかった。どうせ夜市なんて売ってるもの大体同じだろう。僕は人ごみがこの世で一番嫌いだ。人ごみは人を苛立たせる。そして、他人の苛立ちを感じて更に苛々する。東京とかソウルに住んでる人はよく気狂いにならんものだといつも思う。
 気狂い夜市を抜けて、近くのレストランに入った。夜市のせいか、食事時だというのに客が一人もいなかった。何とか麺とピータン豆腐を頼んだら、若くて綺麗で愛想の悪い奥さんが眉毛をしかめたまま厨房の旦那に注文内容を叫んだ。夜市がある日は機嫌が悪いのだろうか。子供が二人店内にいて、テレビでクレヨンしんちゃんを見たり、周星馳の映画を見たりしていた。台湾のテレビは日本のアニメと香港映画が非常に多い気がする。そして、香港映画はだいたい80年代か90年代ぐらいの古いやつを吹替え版でやっている。
 宿に帰ってから、近くのコンビニにビールを買いに行ったら、交通事故を目撃した。おっさんのスクーターが警察のバイクと接触したみたいで、警察官がやたらと怒っていた。何でそんなに上からものを言えるんだろうと思った。大体、警察がだらしないからこれだけ交通が乱れるんだろう。自分達の無能を棚上げにしてよくあれだけ威張れたもんだ。台湾の交通状況を見ると、胸を張って先進国とはいえないと思う。少なくとも、バイクに乗っている時の台湾人に、大陸のマナーをどうこう言う資格はないだろう。
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Author:ささくれヒヤリハット
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