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日本語教育能力検定試験

昨日、広島女学院大学で行われた「日本語教育能力検定試験」を受けた。

今年の5月から高い金を払ってYMCAで検定試験対策講座を受け、参考書もたくさん買った。
何より、多大な時間をこの試験のために投資した。
そのためもあってか、それなりに落ち着いて試験を受けることができた。
結果は12月中旬に発表らしいので、それまでは待つしかない。
それはいい。

問題なのは、試験の合間の休憩時間にある受験者がぽつりと言った一言だ。
その人はこう言った。

「この試験には妥当性がない」

僕はそのとおりだと思う。
なるほど、試験を作成した人にとっては、その人が測りたい知識水準を測れているという意味で、この試験の「妥当性」はあると言えるのかもしれない。
しかし、この試験が本来測定するべき「日本語教育能力」を果たして測れているのだろうか?
「日本語教育能力検定試験」として、こういった問題が妥当なのだろうか?
そんな疑問を持つ受験者はとても多いのではないだろうか。

例えば、日本の過去の文法学者の名前や書名を覚えることが「日本語教育能力」を測ることになるのだろうか?
戦後の日本語教育をつかさどった機関のことが、「日本語教育能力」と関係があるだろうか?
恐らく、ほぼないだろう。

ある有名な日本語文法の専門家が、「『日本語教育能力検定試験』は文法の問題が少なすぎる」とおっしゃっていた。
同感である。
「日本語教育能力」を直接的に測りたいのなら、日本語文法の理解度テストを優先すべきなのだ。

もちろん、僕は周辺的な知識がまったく必要ないとは思わない。
「中間言語」の概念や「評価法」「教授法」などの知識は、やはりあったほうがいいと思う。
日本語教育の歴史についても、一通り知っておくべきだろう。
しかし、今の試験は不必要な細かいことを求めすぎているのではないか。

日本語や語学に関する周辺的な知識は、本当に必要と思われるいくつかの項目にしぼるべきだ。
そして、文法の問題数をより増やしたほうがいい。
これが結論である。

それともう一つ。
この試験は日本国際教育支援協会という文部科学省所管の財団法人が行っている。
試験代は10600円である。

今回、広島駅から女学院大学までのシャトルバス代に220円請求された。
往復であれば440円である。
この440円を試験代からまかなえなかったものか。
バス代を払わなければならないという事実に、かなりの受験者が驚いていた。
また、広島駅新幹線口のバス乗り場には何の案内もなく、時間になってもバスが来ないので不安になっていたら、少し遠くの駐車場に小さめのバスが停まっていて、その前に小さく「日本語教育能力検定試験」と書いた紙を持った人が立っていた。
県外からもたくさんの人が受験に来ているのである。
彼はツアーガイドみたいに「日本語教育試験のかたはこちらでーす」と大声で叫ばなければならなかったと思う。

小さいことかもしれない。
しかし、大事なことではないだろうか。
受験者はいわば「客」である。
それをこんな「試験受けたいんなら受ければ?」的な扱いをされると、何かちがう気がする。
彼らには客に対するサービスという感覚はなく、ただ割り当てられたことを淡々とこなしているだけのように思える。
ああ、所詮「お役所仕事」なんだなと思ってしまう(お役所づとめの人にはごめんなさい)。
残念ながら、そういう感覚のズレを彼らが感じているとは思えないが。

「日本語教育能力検定試験」は来年から内容が改訂されるという。
もうどう改訂するか決まっているのだろうが、あえて要望を述べたい。
不必要な内容を削って、必要な内容を増やすこと。
きちんと受験者に対するサービスを行うこと。
この二点はぜひとも改善してほしい。
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No title

お疲れ様でした、またいつ広州に来られるのですか?
今度お会いしたらいろいろとお聞かせください。

Re: No title

そのうち行きますよ!
来年韓国移住予定なので、韓国にも遊びに来てね^^
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ささくれヒヤリハット

Author:ささくれヒヤリハット
我不想做日本人,我想做東亜人!

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